Algolynx 食品業界レポート&ニュース アルゴリンクスがお届けする、国内・海外食品業界の最新注目情報

2019年12月13日(金曜日)

モノグルタミン酸ナトリウム(MSG)などのグルタミン酸塩を使うと食品の塩分使用量を減少させることができるようだ、という研究報告。

グルタミン酸塩自体にもナトリウムが含まれているが割合が少ないので、塩を同量のMSGで置き換えるとナトリウム摂取量を25-40%減少させることが可能であるという。

研究チームは、2013年から2016年の米国国民健康・栄養調査(NHANES)の1歳以上の16,183人のデータを解析した。平均ナトリウム摂取量を推定し、さらにグルタミン酸塩の使用によるナトリウム減少量を推定した。

特定の食品カテゴリで、グルタミン酸塩への置き換えで、ナトリウム摂取を約3%減少できることがわかったという。特に加工肉など特に塩分含量が多い食品では7-8%の減少が可能であるとした。

いうまでもなくグルタミン酸塩は、旨味成分であるので、味を犠牲にすることなくナトリウムを減らすことが可能である。別の研究から、塩分自体を単純に減らすと消費者が製品の受け入れを減少させることが示されている。

Current Sodium Intakes in the United States and the Modeled Effects of Glutamate Incorporation into Select Savory Products

Nutrients 2019, 11(11), 2691; https://doi.org/10.3390/nu11112691 by Taylor C. Wallace, Alexandra E. Cowan and Regan L. Bailey


本記事は、Algolynx Business Sphere®が収集する情報から構成しています。 記事の内容については、発表元のソースをエビデンスとし、出来るだけ正確な情報の積み上げに努めていますが、 一部筆者の個人的な考察に基づいて書かれています。

(無断転載禁止)本コンテンツの著作権は、アルゴリンクス株式会社にあります。権利者の許可なく複製、転用等する事は法律で禁止されています。

カテゴリ一覧

過去記事

2024年

2023年

2022年

2021年

2020年

2019年

2018年

2017年

タグ一覧