2050年における世界の食料需給見通しの公表
農林水産省は、気候変動に関する政府間パネル(IPCC) の第5次評価報告書(平成26年公表)を踏まえ、民間事業者に委託し、学識経験者の助言を得て、超長期食料需給予測システムによる「2050年における世界の食料需給見通し」を実施し、その結果を取りまとめた。
需給見通し実施の目的
国際的な食料需給は、低所得国の経済発展、人口増加に伴う需要量の増大、地球規模の気候変動の影響等を背景として、中長期的にはひっ迫する懸念があり、多くの農産物を輸入する我が国として将来の世界の食料需給動向を見通すことは、長期的な食料安全保障政策の方向性を検討する重要な基礎となるため、農林水産省では、気候変動に関する政府間パネル(IPCC) の第5次評価報告書(平成26年公表)を踏まえ、民間事業者に委託し、学識経験者の助言を得て、超長期食料需給予測システムによる「2050年における世界の食料需給見通し」を実施した。
本見通しは、今後、想定される世界の気候変動の影響、人口増加、経済成長などの一定のシナリオに基づき、予測期間中、対象国・地域において基準年次(2010年時点)の政策や生産性の向上、技術進歩が継続することを前提として予見される将来の食料需給の一つの方向性を示すものであり、本見通しでは、気候変動の前提として2010年から2050年にかけて世界の平均気温が2℃程度上昇するシナリオを採用する。
需給見通しの概要-世界全体
人口増加と経済発展により2050年の世界の食料需要量は2010年比1.7倍となる。特に、畜産物と低所得国の伸びが大きくなる見通し。
更に詳しくは、 農林水産省:「世界の食料需給の見通し」を参照。
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