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2022年4月21日(木曜日)

FDA、その他の食物アレルゲンに対する公衆衛生上の重要性の評価に関連した新たな措置を講じる

2022年4月18日
米国食品医薬品局(FDA)は本日、9大食物アレルゲン以外の食物アレルゲンの公衆衛生上の重要性についてFDAが評価を行う際の手法を概説したガイダンスの草案を発表した。

現在、主要な食物アレルゲンは乳、卵、魚、甲殻類、木の実、ピーナッツ、小麦および大豆であるとされており、2023年1月1日にはゴマも追加された。アレルギー反応を引き起こす食品は、この他に160種類以上知られている。

FDA食品安全・応用栄養センターのスーザン・メイン所長は次のように述べた。「このガイダンス案は、重篤な反応を引き起こす可能性のあるリスト外の食物アレルゲンに関する新たな証拠を、一貫した透明性のある方法で評価するFDAの取り組みの一環であり、消費者の健康をより良く守るための将来の行動に情報を提供することができます」

食物アレルギーやその他の食物過敏症は、数百万人の米国人に影響を与えている。食物アレルギー反応の程度は、軽いのものから命に関わる重篤なものまでさまざまである。

本ガイダンス案は、アナフィラキシーを引き起こす可能性があり、最も重篤で命に関わる食物アレルギーであるとみなされている免疫グロブリンE抗体(IgE)介在型の食物アレルギーに焦点を当てている。9大食物アレルゲンによるアレルギー反応は、すべてIgE介在型である。

本ガイダンス案は、FDAがリスト外の食物アレルゲンの公衆衛生上の重要性を評価する際に、通常取るつもりであるアプローチについて説明している。また、特定の食品をIgE介在型食物アレルギーの原因であると立証するための証拠や、FDAが評価において考慮する予定の有病率、重症度などの主要な科学的要因についても議論している。

食品アレルゲン表示・消費者保護法(FALCPA)は2004年8月に成立した。当時は8つの食物アレルゲンが、米国における重篤な食物アレルギー反応の主要原因だった。2021年4月23日に、食品アレルギー安全・処置・教育および調査に関する法律(FASTER法)が成立し(2023年1月1日に発効)、ゴマを9番目の主要食物アレルゲンと定めた。


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